順調に昇給していますか?

 

★「昇給」と「ベースアップ(略称:ベア)」はどう違うか?

  「昇給」は、自分に支給されている給料の号俸が上がる(=金額が増える)ことです。1年に1回(1月1日に)定期昇給があるほか、特別昇給もあります。

  「ベースアップ」は、給料表の表示金額が全体に増額され(=全員の給料が同時一斉に増え)ることです。毎年ベアがあるとは限りません。

過去のベースアップ実例

  ベースアップは過去には毎年のように実施されていましたが、最近は県財政の悪化などを理由にほとんど実施されていません。しかし2015年度には、数年ぶりに人事委員会勧告に基づいて、4月にさかのぼって0.31%のベースアップが行われました。

 

Ⅰ 「勤務成績に基づく昇給」が建前

  昇給は、勤務成績に基づいてなされることになっています。県教委は、職員の勤務成績をA~Eに区分して、それぞれに昇給幅を設定しています。

  しかし実際には、ほとんどの職員がC区分で4号俸ずつ昇給しています(事実上の定期昇給)。

  なお自分の昇給幅は、毎年1月に校長から受け取る「辞令」を昨年度と比較することで確認できます。

 勤務成績  昇給区分  昇給幅  昇給幅(55歳以上の職員)  
 極めて良好である職員  A  8号俸以上  4号俸以上  いわゆる「特別昇給」
 特に良好である職員  B  6号俸  3号俸  いわゆる「特別昇給」
 良好である職員  C  4号俸
(行政職給料表を適用される職員で7級以上の者は3号俸)
 2号俸  事実上の「定期昇給」
 やや良好でない職員  D  2号俸  1号俸  1年間の6分の1以上勤務していない職員
 良好でない職員  E  昇給なし 昇給なし

 1年間の2分の1以上勤務していない職員

 

Ⅱ 特別昇給(特昇)

  次に掲げる職員は、定期昇給の際にさらに号俸が1~4号上乗せになります。これを「特別昇給」と呼んでいます。

  〇昇給区分がAまたはBの職員

  〇業務成績の向上、能率増進、発明考案等により職務上特に功績があったことにより表彰された職員

  〇辺地もしくは特殊の施設において極めて困難な勤務条件の下で職務に献身精励し公務に顕著な功労があったことにより表彰された職員

  〇職制もしくは定数の改廃または予算の減少により廃職または過員を生じたことにより退職する職員

  〇生命を賭して職務を遂行し、そのために危篤または著しい障害の状態となった職員 

  但し特別昇給の対象となる職員は、1年度内に全職員定数の30%までとなっています。

 

 

Ⅲ 勤続特昇

 上記の特昇とは別枠で、勤続25年経過の際の特昇があります。